タッチのお話

皆さんこんにちは! さて、ピアノを習っている方いない方に関わらず、ピアノを演奏する際に「タッチ」 という言葉を聞いたことはありますか?
はて、タッチとな…?という方。 どうイメージしますか?
答えは文字通り鍵盤に触れることですが、どの様に触れるかが重要です。 本当に良いタッチを体得することはなかなか難しいですが、 ほんの少し普段の練習から気を付けることで随分と違ってくるので 今回はそれをレッスンで体験してもらったY君のお話です。
小さい生徒さんの場合、まだ手の筋力も弱くどうしても手首が下がり指の力だけで弾いてしまいます。 これは私も子供のころはそうでしたが、仕方のないことでもあります。 それをほんの少し手首を意識して持ち上げるように弾いてみると… 潰れたような音がふわっと立体的になるのです。横で聴いているとすぐに分かります。
演奏後Y君に「どう?自分の音が違うの分かる?」と聞いたところ、「全然分からない」と言うので、私のスマホでビフォーアフターを録音し聴いてもらいました。 すると、「あっ!違う!分かる!」と驚きつつ、何だか嬉しそう…(・∀・)☆ 弾いているときは色々気を付けなければならず、忙しいのでなかなか自分の音を聴くのは難しいですが、録音したことで客観的に聴けたのだと思います。 それを実感したY君、これからも意識して演奏していけるといいなと思いその日のレッスンは終了しました。
その翌週のレッスンのことです… 彼のタッチは改善されていました!おうちでの練習でも気を付けていたそうです。 私が、随分意識して練習したんだね!と言うと、自分の家では電子ピアノだからいつも先生のピアノでは弾きにくかったけど、今日は指が動かしやすくなった!と楽しそうに弾いていました。 嬉しそうに弾いている彼を見て私も大変嬉しくなりました。 Y君の様にご自分で変化に気づいて、より楽しく楽器を演奏できる方が沢山増えることを願って私も皆さんと日々勉強中です。